飲食店や公園が立ち並ぶ街の中に、静寂でさり気ない風情と落ち着いた雰囲気を出せるよう心がけました。階段を上がった本堂前の踊り場という立地もうまく作用し、あたりの喧騒を忘れさせる庭になったと思います。
水平・垂直のラインが整然としたお寺の建築に、木々が織りなす曲線、植栽枡が描くカーブ、丸型の水鉢、、、それらのバランスが取れた空間には心地よい時間が流れると考えます。
何もなかった踊り場に鹿北石の小端積みで植栽枡を設け、耐根処理、排水処理、給水工事、軽量土搬入など屋上緑化の施工法を用いました。
一角には既存の春日灯籠に合わせモミジとツバキを配植、一つの景色となる
Photo:ツツミノリアキ&qs
サルスベリ、ツバキ(西王母)、サラサドウダンツツジ、イロハモミジ、ダイスギ、オガタマノキ、ツリバナ、モッコク、ギンモクセイ、シャクナゲ、ヒサカキ、ミツバツツジ、ムラサキシキブ、カンボク、ホソバヒイラギ、ヤマアジサイ、オカメザサ、ヤブコウジ、ハラン、ベニシダ
織部灯籠、水鉢(丸型)、春日灯籠(既存)